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東京工芸大学&SOLE Cafeレポート

 昨年に続き東京工芸大学の領域研究の授業にゲスト講師として参加。講師と言っても音楽の仕事にも携わる橋本助教にいろいろと質問をしてもらって答えるスタイルなので、例えばスティーブ・ジョブスのように時折ステップを混ぜながら雄弁に語るような勇姿にはまだほど遠い。今回はCMの音楽のほかに、ドラマの音楽、「音とかたち」の制作過程などを語り、ミニライブも。



 いつもこの授業ではアニメーションやゲームの学科の生徒さんが来てくれているらしい。なのでデビルロボッツ作のwinter sports rainbow、北山大介監督のNight Hikeなども見てもらった。ほかに音楽科などもあるが、芸術以外では工学部も存在し、風を使った巨大な装置を構内に見つけてしばし見入ってしまった。新しいエネルギーのあり方や、電子ペーパーなどの端末、介助ロボットなど、これからの世界を担ってくれる人たちがいるんだなぁと思った。



 さて、昨日は京都へ。行きの時間が30分だけ余ったので京都タワーへ初めて上ってみた。夕暮れ時の街並と遠くの山々がきれい。高倍率の望遠鏡で見ると、遠くの清水寺の舞台を歩く人たちひとりひとりが妙に鮮明で、思わず行った気になる。



 北大路にあるSOLE CAFEは、もう何度もやっている気がするがまだ2回目だ。近い距離で正面に向き合うのはどうも気恥ずかしく、みんなもそうだろうから緊張を解いてもらうにはまず自分がリラックスしなくてはとずっと考えていたら、すっかり家で寛いでいる心地になってしょうもないことばかりを言っていた。前回もそうだった気がする。それがSOLEスタイルか。

 AKASOから間もないこともあり、意識して番外編に。今思い出しても赤面してしまうようなことも。もうこれからは恥ずかしいこともなんでもやってやる。耳が真っ赤になっていたが、そのままミミマッカシュッケツで倒れるかと思った。

 それから「ソーレカフェの車」という書き下ろしのピアノ曲を演奏した。店長の村田さんが送り迎えしてくれるルノーのヴィンテージカーはとっても可愛いのだが、いかんせん古いせいかエンジン音が凄まじく、とくに前回はマフラーの調子が悪くて時折ブォンブォゴロロロ〜と鳴っていた。その感じをまずは左手で低音で表し、そこに京都の細かい道を駆け抜けるイメージでコロンコロンと右手で弾き、同時にやはり京都ならではの上質な”はんなり”感も表現してみた。これは30日のグランドピアノでもぜひ弾いてみたい。



 今年はライブの本数を減らすつもりなので、次はいつになるか分からない。昨年末の宇多田ヒカル嬢が引退するわけでもないのに活動休止ライブで号泣してしまうくらい、こちらも切なさが大げさに。帰りがけに再会した京都タワーに、またすぐに来るからと言い残した。

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冬の喫茶ハルコ@京都sole cafe

 今週15日は京都のsole cafeで2回目のライブ。お店では年始から「喫茶ハルコ」営業中。tsukaoさん撮影のLamp&Stool;ジャケットの未公開写真、同じくジャケットにイラストを描いてくれた日置由香さんの作品も多数展示。



 〜sole cafeからの情報〜「Lamp & Stool ランチセット」販売中(水沢農園の野菜を使ったパスタを2種盛、天然酵母パン、サラダ、お飲物)。御来店者様には、HARCOさんの限定グッズをもれなくプレゼントあり!(展示の御観覧、ランチセットのお食事は、カフェ営業時間11:00〜15:00までとなります。)

 ライブの席数を今回は少し減らして設定しているので、前回よりもゆったりと見てもらえるんじゃないかなぁと思ってます。外が寒ければ寒いほど、みんなであったまれる気がするなぁ。



 おまけにまだ載せていなかった大晦日のNaked Loft写真を。この日は日本の環境問題の明日を担う、非常に重要な方々がトークで勢揃いするとの情報をキャッチし、実は自ら志願して出させてもらったのだ。
 自分のライブのあと、高森ゆうきくんの曲を、一緒にカウントダウンの前後で2曲セッション。さらにトークの方々も含めた共演者全員で大島圭太さんの「ビール片手に」を熱唱。さらに明け方までマイクを生かしっぱなしでフリー討論会。気がつけばなんとお客さんも関係者も全員ステージに上がり喋っていたことになる。
 僕は普通の人が休んでるときに、逆に外に出て歌ったり弾いたりしている方が好きなのである。人の気晴らしをより楽しくするための職業だし。連休はもちろん、盆と正月こそ人のために働きたい。mona records、NakedLoftと2年続いたカウントダウン、2012年もどこかに出たいなとすでに思ったりしている。

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シンポジウム 2010 冬 @ 金沢・レポート

 12月24日〜26日まで金沢に滞在。兼六園近くの古い町家(まちや)に泊まらせていただいた。こちらでも珍しく早い大雪らしく、道中は大変だったけど、願ってもないホワイトクリスマス。



 25日の朝、中村彩さんのお宅へ。古くから残る町家を隅々まで見学させてもらう。お庭には、中村さんがゆっくりと増やしていった苔と雪が混ざり合っている。金沢は湿気が多く、空気がきれいで地下水も豊富なので、苔が育ちやすいとのこと。そういえば兼六園の苔も見事。



 どの部屋もとてもスッキリしていて、棚にはモノを並べる代わりに、美しい花器と共に一輪の花などが飾られていた。庭だけでなく、家の中にもさりげなく自然を取り入れることを大事にしているとのことだ。



 その後、近くの同じく町家にお住まいの奥村久美子さん宅と、奥村さんが改修を手掛けた高木糀商店へ。お店はもともと江戸時代から残る町家で、お味噌の製造・販売以外にギャラリーとして使われたりもしている。壁にへばりついたススを削って再利用したり、味噌作りを中断させないようにしながら改修したりと、かなりの工夫があったようだ。



 夕方からイベント開始。まずはHARCO、Quinkaそれぞれのソロを一人で歌ったりみんなで歌ったり(サポートギター:フタキダイスケくん)。



 そしてトーク。真ん中の右が中村さん、左が奥村さん。ここからはトークの抜粋をどうぞ。



 毎年10月に行われる「町家巡遊」というイベントにも関わり、町家の保存や改修に携わっている奥村さんによると、7000から8000軒あるといわれる町家も年間200-300軒減少しているという。空襲を免れたこともあり、金沢(京都や倉敷などにも)にはそういった古い建物がたくさん残っている。
 改修した町家には、家族で住んでもらったり、ときにはインキュベーション施設として若い芸術家に貸し出したりもしている。金沢市が支援して家賃を半分出してくれることもあるらしい。(安い物件も多くあるので、ぜひ別荘をと言ってくださり、本気で”金沢スタジオ”を作りたくなる。)どこも柱や梁など、構造の部分がよく見え、風情があるのが特徴。ここコラボンも100年くらい続く町家で、昔は履物屋さんだった跡がところどころあるとのこと。



 中村さんはフィンランドでランドスケープデザインについて学んでいた。街全体の風景、緑のつながり、ときには生物がどのように移動するかということも。自然と密接な関係にあるフィンランドでは、そういった景観の大切さについて小学校から熱心に教えている。また、自国の木、つまり白樺を積極的に使っては植え、森を更新させていくシステムがある程度確立しているとのこと。日本の杉同様、白樺花粉症の人もたまにいるらしい。生ゴミはビニールに入れず、再生紙に入れて近くのステーションですぐ土に返すという循環も、街ではあたりまえに行われているようだ。
 金沢は川、谷、大地、海といったいろんな地形が入り組んでいて、その襞(ひだ)ごとに緑があるので、景観が美しいとのこと。戸室石(青や赤)や越前石(緑)といった珍しい石も取れ、昔から建築に上手く取り入れられてきたそうだ。

 最後に奥村さんから里山で行っている農業についても教えてもらった。鶏の気持ちになった"リビングダイニングバスルーム"完備の快適な鳥小屋を、町家の改修現場で出た廃材なども使いながら作ったりしている。

 トークの前にフードを出してもらったので、お客さんは話を聞きながら時折もぐもぐ。





 今回、金沢で行ったのにはひとつ理由があった。能登半島の輪島もんぜん地方に立てられた市民風車にHARQUAとして出資をしたのである。今の日本の風力発電施設は、うまく稼働せずに赤字のところも実際は多くなってきてしまっていて、そのことは先頃の事業仕分けでも取り沙汰されたのだが、綿密に立地調査をして採算を取り、出資金をきちんと分配できるように計画して立てられた市民風車は安定しており、デンマークなどの北欧にはとくに多い。これからは例えば里山保全などの違った分野にも、音楽の仕事で貯めた資金(少ないけど)を役立てられたらと考えている。

 ラストの方では恒例となった照明と音響のシャットダウン。外では雪やアラレ、強風が吹き荒れて、コラボンの窓ガラスをガタガタ揺らしていた。そんななかでキャンドルの灯りと共に届けた僕らの生の声。遠い遠い昔の人の音楽会のようで、そんな時代は知らないけれどなぜだか懐かしい気持ちになるのだった。
 


 最後に記念撮影。後ろ右から日曜喫茶かずさん、フタキくん、音響を手伝ってくれた矩(かね)さん、真ん中右からフードの嵐敦子さん、HARCO、Quinka、collabonオーハタさん、前右から奥村久美子さん、中村彩さん。

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新年のごあいさつ

 あけましておめでとうございます。先日送ったメルマガ(PCmobile)にも少し書きましたが、昨年は「音とかたち」も合わせれば3回ほどツアーをまわったことになり、それなりにライブの多い1年でした。それと3年ぶりにじっくりレコーディングしたバンドサウンドのアルバムも出せたのは良かったなと思ってます。昔から聴いてくれている人、去年から好きになってくれた人など、いろんな人との時間をライブやアルバムで共有できたことにあらためて感謝したいです。

 今年・2011年は自分にとってどんな形にしたらいいだろうと考えていましたが、今までよりはライブの本数を少なめにして、スタジオのお仕事やGOING UNDER GROUNDのサポートなど、HARCOだけではない音楽の仕事にも積極的に取り組んで、自分の可能性を探る1年にできたらいいなと思っています。それと同時に、長く続けている夏冬のイベント「きこえる・シンポジウム」や、「リストランテ・ハルコ」「喫茶ハルコ」といった、ライブ演奏だけではない企画が今は楽しいので、さらに追求していければいいなぁと考えています。

 オリジナルは少しずつ作り始めていますが、次のアルバムはまだかなり先になると思います。でもこの頃は、閃いたらいつでも口ずさんで録音する、パソコンではなく紙に詩を書く、という基本に立ち返ってみているので、素朴で味のある、言い方によっては人間臭い曲が生まれるかもしれません。気長に待っていてください。というわけで、今年もどうかよろしくお願いします。
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